日本の製造業と力を合わせ、世界に通用するブランドをつくる。
サローネに沸くミラノの街を歩きながら、そう考えました。
2012年の春のことです。
短い滞在でしたが、たくさんの気づきがありました。
世界展開している活気あるブランドの多くが中小企業であること。
デザインを経営資源ととらえ、デザイナーを活用し、ブランド価値を高めるために多大な努力を重ねていること。
一方、日本の有名企業は、世界観を描くことも、デザインで魅了することもなく、つたわらないコンセプトとスペック重視の商品説明に終始していました。
歯牙にもかけられない現実を目にし、衝撃を受け、このちがいな何なのか? 自分にできることがあるのではないか? と考えるようになりました。
仁アトリエは、技術力・開発力のあるメーカーとともに、商品開発とブランドづくりをとおして、企業にデザインを根付かせる取り組みに注力しています。
日本の製造業に、ふたたび輝いてほしい。
世界に共感され、時代に選ばれる商品を開発してほしい。
欧米のような魅力あるブランドに成長してほしい。
そのためにも、日本の製造業に、デザイン人材をひとりでも多く育てたい。
そんな願いを胸に、今日もデザインに向き合っています。
仁アトリエ株式会社
代表取締役 菅原 仁